動かなくなるまでは絶対に廃車にはしません

みなさんは自分の愛車を廃車処分にしたことがあるでしょうか?僕は現在、父から譲り受けた車に乗っていますが、動かなくなるまでは絶対に廃車にはしないことを決めています。

その理由は、この車は一般的には何の変哲もない普通のセダン車なのですが、僕にとっては父の遺品だからです。

父は僕はまだ高校生のころに、通勤途中で事故に遭い、帰らぬ人となってしまいました。もう4年は前の話になりますが、ちょうど今僕が使わせてもらっている車に買い替えた直後のことで、家族みんなが「せっかく自動車を買い替えたのに、本人も残念がっているだろうね」と話したものです。
(参考:テレビで見た廃車の山で働く小さな子ども

結果として、父が残した形となったその車は、僕が18歳になると同時に免許を取って乗ることとなりました。

現在僕は、奨学金を受けながら大学に通っていますが、その足としてこの車は大活躍してくれています。最近になって彼女もでき、その子から「就職したら車を今風のに買い替えてもいいんじゃない?」と言われていますが、父から引き継いだこの車は、どんなに型遅れになっても、動かなくなるまでは廃車にするつもりはありません。僕がそうすることで、この自動車に満足に乗れなかった父も納得してくれるような、そんな気がしているからです。