h_170僕はつい先日、かれこれ10年は乗ってきた愛用の自動車を廃車処分にしました。ですが、このことについて、僕は後悔なんてしていません。
まだ僕が高校生のころ、父方の祖父が急逝したのですが、その際に色々と親族の間でやり取りがあり、普通自動車免許を取得するために自動車学校に通っていた僕の元に、この車はやってくることになりました。どうも親戚の間で、車を停めておけるガレージを用意できたのが我が家だけで、加えて、これに父は既にハイグレードなセダン車を所有していたことなどの条件が加わり、将来的に免許を取得できて、自動車が必要になるだろうということで、祖父の車は僕の愛車となったのです。
この車、祖父が使っていたと言っても、実はホンの一か月しか乗車していなかったらしく、はっきり言って新車も同然の綺麗な状態で我が家にやってきました。
(参考:こんなにボロボロなのに廃車にしないなんてすごい

僕も車両所有者の書き換えが終わるころには何とか若葉ワークの初心者ドライバーになっており、それから喜んでこの車を乗り回したものです。
しかし、それから10年以上が過ぎ、この愛車もさすがに耐用限界を迎えることになりました。まだ初心者のころから乗っていたため、ボディは所々へこんでいて、ボディ全体に傷みが見られます。「乗りつぶした」とも言えるこの状態は、「それだけいっぱい使った」証明でもあり、ここまで乗り回したのですから、廃車にすることになっても後悔はありません。
きっと祖父も、「自分の代わりによくこれだけ使ってくれた」と言ってくれるに違いないと思い、少しだけですが、誇らしい気持ちになる僕なのでした。