テレビで見た廃車の山で働く小さな子ども

どこの国のどんな場所のことだったかは覚えていませnが、結構前に廃車の山で働く小さな子供を、テレビで見た覚えがあります。大人に指示されてそれほど力がなくても運べるようなものを運んだり、小さなパーツを取り外したりしていたと記憶しています。それくらい大人がやれよと思いましたが、子供たち自身がお金が欲しくてやっていることのように言っていましたね。

日本を始め、車はどんどん新型が作られています。モデルチェンジやマイナーチェンジも含めると、相当な数と種類になります。それだけ新しいものが作られ、それを買う人がいるということは、元々あった車がそれだけ不要になるということに繋がります。廃車になったもののリサイクルが推進されてはいますが、それもまだまだ世界レベルで見ると完璧ではありません。結果的に廃車の山が築かれていくことになり、おびただしい量の廃車が世界中に溢れることになるんですね。

しかも、その国の人々が裕福になればなるほど新車への乗り換え需要が高まるので、廃車が増えるという始末。これに関してはもうどうにもなりません。企業が新しい車を作り続ける限りはね。あとはもうリサイクル率を100%にして廃車をしっかりと消化していくくらいしか手立てがないでしょう。

廃車が溢れているからそれを処理する仕事が生まれる、という見方もありますが、やはり子供が働いているのを見るのはつらいものがあります。本人たちが実際どう思っているかはわかりませんが、私たちの感覚からすると、子供にはもっと遊びや勉強を頑張ってほしいと思うものですから。ただ、廃車がなくなったとしても、その子供達は違うところで働くだけでしょう。難しいものですね。